2024年4月10日

猫と暮らす家づくり

突然ですが、ペットを家族同様に生活をされている方はたくさんいらっしゃると思います。
新型コロナウイルスの流行以降、家族にペットを迎える人が増え、その中でも猫が大変人気です。今回は、猫の性質に合わせた住宅設計のアイデアをご紹介します。

猫と言えば、愛らしさ、探求心、時には甘えん坊という特徴がありますよね。猫は一日ごとに気持ちが変わる自由な生き物です。
このような猫の性格を踏まえて、住宅を設計する際に考慮すべき点とは何でしょうか。
最も重要なのは、猫の安全性です。猫は敏感で、大きな音に驚いてしまうことがあります。
それによって、窓から飛び出してしまうこともあるため、これは飼い主にとっても、猫にとっても大きな問題です。
このようなリスクを避けるため、内ドアの設置が推奨されます。
猫は外界に対して強い興味を持っています。内ドアは脱走防止だけではなく、窓を開けた際に新鮮な空気を感じさせてくれます。
このように内ドアを設けることで、猫は安全に外の世界と繋がることができ、ストレスを減らすと同時に健康維持にも役立ちます。

次に、猫が楽しめる遊び場を作ることが重要です。キャットウォークやキャットステップは、猫が動き回ることを促し、散歩の代わりにもなります。
もしスペースが限られている場合は、収納とキャットステップが一体化した家具がおすすめです。
また、ペット用のフローリングを選ぶことで、爪の傷がつきにくく、滑りにくいため、猫にも人間にも便利です。
明確なコンセプトが決まれば、それに基づいた計画を立てることができます。「猫優先の家」や「猫も人も幸せになる機能満載の家」など、
コンセプトに沿って必要な要素が見えてくるでしょう。


猫はそれぞれ個性があり、その差を理解し尊重することが幸せな共同生活には不可欠です。猫に最適な環境を提供し、ストレスを最小限に抑えることで、
生活の質を高めることができます。ぜひ猫ちゃんと一緒に、安心して過ごせる住まい作りを目指しましょう。

2024年4月 8日

カーテンの色選びの豆知識(暖色系編)

新しい家を建てたり、新生活が始まる時、生活に欠かせないアイテムとして「カーテン」が挙げられます。
個人の好みに合わせて色を選ぶのが最善ですが、色にはそれぞれが持つ効果があり、部屋によって推奨される色や控えた方が良い色が存在します。
ここでは、「暖色系」の色に焦点を当ててお話しします。

【白・アイボリー・ベージュ】
白系統の色は、清潔感と明るさを部屋にもたらしてくれます。特に、空間を広く見せる効果があるため、狭いスペースに最適です。
白色は特に太陽の光を多く取り込むため、日当たりが強い部屋では、遮熱機能を持つ素材を選ぶなどして対策しましょう。
ベージュは多くのインテリアスタイルに合わせやすい万能色ですが、使いすぎると平坦な印象になることがあるため、
他の色をアクセントとして加えると良いでしょう。

【オレンジ・黄色】
オレンジはリラックスできる効果があり、食事を美味しく見せるため、食欲を促進します。キッチンやリビング、子供部屋に最適で、
部屋を明るく活気ある空間に変えます。黄色は前向きな気持ちを促し、活発な会話を助ける色です。明るく乾いた感じがするため、
水回りにも適しています。目立つ色であるため、インテリアのアクセントとして用いるのがお勧めです。

【赤・ピンク】
赤色はエネルギーがわき、食欲を刺激しますが、興奮させる作用もあるため、適度な量で使用することが推奨されます。
ピンク色は落ち着いた優しい雰囲気を演出し、特に淡いピンクはリラックス効果が高いため、寝室や子供部屋に適しています。美容効果も期待される色です。

暖色系の色にはそれぞれに魅力がありますが、最も重要なのは家族全員が快適に過ごせることです。
色の効果に捉われすぎず、ご家族のご意見を尊重してください。そして一緒に素敵な家庭生活を築いていきましょう。
カーテンの設置に関しては、追加料金が発生するケースもありますので、詳細はお気軽にご相談ください。


畳(たたみ)のサイズについてのお話

住宅会社で家づくりの話を聞くと、「メーターモジュール」「尺モジュール」という言葉が出てきます。


メーターモジュールは、家を建てる際に使われる規格のことで、1つの区切りを1メートル(1000ミリメートル)にしています。
1つのグリッドは1メートル×1メートルです。
一方、尺モジュールは、日本の古い測り方である尺貫法を使っています。1つの区切りは3尺(910ミリメートル)で、1つのグリッドは910ミリメートル×910ミリメートルの規格です。
ちなみに、日本人の平均的な肩幅は1尺5寸(45.5センチメートル)と言われています。廊下で人がすれ違う場合には、二人分の3尺(91センチメートル)のスペースが必要と言われています。

そのため、畳の短い辺の長さはこの3尺が基準になっています。長い辺の長さは、畳を組み合わせやすくするために倍の6尺(182センチメートル)が基準となっています。
人の体のサイズと畳のサイズを比べると、人が座るのに必要なサイズが半畳、寝転がるのに必要なサイズが1畳、両手と足を広げて寝転がるのに必要なサイズが2畳、つまり1坪となります。


しかし、実は畳には地域ごとの違いがあります。3尺×6尺のサイズの畳は「中京間」と呼ばれ、愛知県周辺でよく使われています。
一方、西日本ではゆとりを持たせた畳である「京間」と呼ばれる畳が一般的で、そのサイズは95.5センチメートル×191センチメートルです。
東日本では小振りな「江戸間」と呼ばれる畳が多く使われており、そのサイズは88センチメートル×176センチメートルです。

また、間取りの考え方にも地域差があります。京間や中京間では、畳を並べる寸法に合わせて柱を立てます。そのため、柱の中心から中心までの距離は、畳と柱1本分の長さになります。
この方法では、ふすまや障子も畳のサイズを基準にして作られるため、規格化されて使い回すことができます。この畳を基準にする方法を「畳割り」と呼びます。
一方、関東地方では畳ではなく、柱と柱の間の距離を基準にします。そのため、10畳間と6畳間では使う畳の枚数が異なり、畳の寸法も違ってきます。この方法を「柱割り」と呼びます。
そのため、江戸間の部屋に伝統的な和ダンスセットが収まらないことがあるのです。柱割りでは、柱の太さに制約されず、施工が簡単で迅速なメリットがあります。
そのため、火事の多かった江戸時代に使われ始めたと言われています。
利便性の高さや最近の和室の減少傾向もあり、現在では柱割りがより一般的になっています。


和室の利用は減少していますが、最近では半畳の琉球畳が人気です。これは和室でなくてもリビングの一角に敷くことで、畳の応接スペースを作ることができます。
そのため、多くの人々が愛用しています。

暮らしの用途に合わせて畳を使い分けることができますので、お気軽にご相談ください!

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